1. 概要

 このシステムはNDBのサンプルデータセットを扱うのに必要十分な、ハードウエア、および基本的なソフトウェアをパッケージにした製品です。
NDBサンプルデータセットとして、下記の、医科入院レセプト、およびDPCレセプトの10%、医科入院外レセプトの1%を部分抽出して作成された1ヶ月分、医科入院外レセプトに紐付く調剤レセプトが提供されることを想定しています。
 ○ 医科入院レセプト
 ○ DPCレセプト
 ○ 医科入院外レセプト
 ○ 医科入院外レセプトに紐付く調剤レセプト

2. 機能

 2-1. 医科、DPC、調剤レセプトへの連結情報付加処理機能

 (1) 患者ID付加
 医科入院外レセプト及び調剤レセプトには患者を識別するためのID1(保険者番号+被保険者番号+性別+生年月日のハッシュ値)が付与されているため、これを患者IDとして全レコードに付加します。
医科入院レセプト、DPCレセプトには患者IDが付与されていませんが、概ね1レセプト=1患者として扱うこととし、通番2(以下、レセプトIDと称す)を患者IDとして全レコードに付加します。
医科入院レセプト、DPCレセプト、医科入院外レセプトを、患者IDで互いに連結することはできません。

 (2) レセプト総括区分付加
DPCレセプトでは、REレコードに包括対象期間のレセプトか、出来高対象期間のレセプトかを識別するためのレセプト総括区分が記載されていますが、他のレコード区分には記載がないため、RE以外の全レコード区分にもこれを付加します。

 (3) 重複フラグ付加
DPCレセプトでは、診療行為、医薬品、特定保険材料はSI、IY、TOレコードとCDレコードに重複して記載されるため、重複しているCDレコードに重複フラグを付加します。

2-2. データへのアクセス機能(SQL)

 ○ 連結情報を付加したデータは、テキストファイルに出力されるほか、SQL文でアクセス
  することができます。
 ○ 項目名としてレセプトデータ項目の日本語名称をデフォルトで使用することができます。
 ○ ODBCドライバ経由でMS Access 等からも接続することができます。

3. 構成

・3-1. ハードウェア

 ○ CPU : Intel Core-i7(またはXeon)
 ○ メモリ : 16GB
 ○ HDD : 2TB(1TB x 2)
 ○ モニタ : 24インチ
 ○ マウス
 ○ キーボード

・3-2. ソフトウェア

 ○ OS: Windows 10 Pro
 ○ Windows 10 Pro上で仮想OS管理サーバ Hyper-V が動作
 ○ Hyper-V 上でゲストOSとして CentOS 7(Linux) が動作
 ○ CentOS 7 上で TeraDB(※) が動作

 ※ TeraDBは、有限会社電脳研究所の製品です。全世界で利用されているデータベースシステムである「PostgreSQL」をベースにして、大規模なテキストデータ処理を効率的に行えるように拡張したビッグデータ管理ソフトウェアです。
また、Hyper-V、CentOS 7、TeraDBは、PCを起動すると自動的に起動されるため、ユーザは意識する必要がありません。

4. その他

 ○ データ処理や分析についてのご相談にも対応いたします。(有償オプション)